『白鵬の「猫だまし」、賛否のどちらかに』

白鵬の「猫だまし」、賛否のどちらかに』
 暗黙のルールについて「筆洗」(東京新聞、2015年11月19日)は述べる。「大リーグでは相手に恥をかかせてはならないという暗黙のルールがある。『暗黙のルール』や日本人の横綱観に抵触したか。横綱白鵬の『猫だまし』である。北の湖理事長は、『横綱らしからぬ』というが、規則上の問題はない。それにしても最近の白鵬の背中ににじんでいる「孤独さ」は何か。そっちの方が心配である。
 世の中の変化とともに、風習も変化してくる。そこには守る側と変える側との格闘がある。その格闘が新たなものを生むが、それがより良いものになるかはわからない。でも、環境に対して変化ができないものは、消え去るしかない。遺伝子を残しながら変化していくことが必要である。野球であろうと、相撲であろうと、変わっていかねば消えていく。その変化を必要と能力者は闘う。新たな可能性を求める者は、強くなければ潰される。強いから話題を招く。盾突く者は孤独である。(JN)