試作車は、運転開始と終了のボタンがあるだけ

(日経「春秋」2014/6/29付) 米グーグルが自動運転車を独自に開発した。先日公開した試作車は、運転開始と終了のボタンがあるだけ。人による無謀運転や不注意をなくせば事故が減る。高齢者なども出かけやすくなる。省エネにも優れる。2020年の実用化を目指すという。「自動車に乗っている時間の有効利用」も開発の目的に掲げている。社会性と経済性を兼ね備えた新市場を巡り、IT企業や自動車会社の間で主導権争いが激しくなってきた。トヨタ自動車などは今年秋、自動運転の実験のため、道路や建物、信号を備えた「街」を米国につくるそうだ。技術の精度、法律、万一の時の責任問題などの壁を見すえつつ、民間企業が競争を通じ事故や高齢化という社会課題の解決に取り組む。その結果が個々の企業だけでなく国の成長にもつながる。
(JN) 自動車であるか自動運転ではなかった。20世紀にいたころ、21世紀は、乗り物は自動運転で、しかも空を走っていると想像していた。それが徐々に可能になってきたようだ。それでも、運転をしないなんて心細い、未だに、「ゆりかもめ」さえ乗っていて落ち着かない。でも、浮気な人間の運転より、決まったことをその通りに動く機械の方が安全であろう。こちらは、目も耳も衰えてくるので、早く自動運転の自動車が一般化することを切望する。そうすれば、高齢者の活動量も上がり、国自体が活発化すであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO73512470Z20C14A6MM8000/