(日経「春秋」2013/1/27付) 最近の若い人たちに対し、海外に関心を持たず内向き志向だ、競争を避けのんびり主義だと非難する言葉をときどき聞く。本当だろうか。就職活動前にインターンとして職場を体験する学生は多い。難関大学の学生が、老舗企業ではなく外資系や新興企業で働くこともある。あるファッション誌の開いたイベントでは、雑誌の企画で訪れた韓国とシンガポールで、同世代の遊び方の勢いに驚いた。洗練された装いで、一流店を堂々と使いこなす。東京ももっと元気にならないと彼らに取り残される。そう実感したそうだ。途上国を「助けてあげよう」とボランティアで訪れた学生が、地元学生の英語力と責任感に圧倒され帰国した。アジアの中心で世界でもトップ級、とはいかない時代だ。そう実感する機会を大人が用意するだけでも、やる気に火がつく若者は多いのではないか。
(JN) 若者には積極的に交流をしてもらいたい。日本はすっかり守りに入り、何を守るのかわからないが、幸せを小さくしていないか。皆で幸せになるために、心開き、異文化を少しでも理解し、世界と共存していきたい。また老齢化した日本人、海外の若さを取り入れよう。それは、若者だけでなく、高齢者まで皆、外に目を向け、行くのも良し、外の方々を受け入れるのも良いのではないか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51040730X20C13A1MM8001/