ソーシャル世代の生かし方

(日経「社説」2013/1/14付) 今年の元日を20歳で迎えた新成人は122万人。団塊世代が20歳だった1970年ごろの半分。貴重な若い「人財」をどう育て、それぞれの場で活躍してもらうか。昨年の日本生産性本部の新入社員調査で、いまの会社に一生勤めたい人の割合が、入社直後の60%から秋には31%に減った。減り方が目立ち始めたのは4年前。新世代を理解する鍵の一つがソーシャルという言葉。社交的、社会的を意味する。ネット上のソーシャルメディアで人とつながるのは古い世代より得意。 自社の組織文化で単色に染めるより、人脈形成の能力を生かし外の風を取り入れる方が本人も楽しく、前例なき挑戦を迫られる会社にも結果的に役立つ。社会貢献意識も高齢者ビジネスや途上国開拓など、本業の展開に生かせる。旅行会社のエイチ・アイ・エスは4年前からバングラデシュなどでの社会貢献活動を組み込んだツアーを始め、いまや人気商品。都心で農産物の青空市を開催するベンチャー東日本大震災の被災地に移住する脱サラ組。若者のソーシャル志向を生かす新ビジネスや地域振興が増えている。企業は自社の社会的使命をもう一度自問してみてほしい。そこから若者に語る言葉が生まれる。
(JN) 守るものは過去の遺産ではなく、生きる喜びであろう。団塊の世代も次への新たなるステップで新しいことにソーシャル世代と挑戦してもらいたい。年寄りは余計な口は挟まず、挑戦する若者を静かにそして情熱をもって押していきたい。それぞれに得意、不得意がある。年寄りには経験とバランスがあり、若者にはエネルギーと夢があるはずだ。若者は未来に大きな夢を持ってほしい。それは一人の幸せではなく、生きている我々皆の幸せだ。皆の幸せが何かは答えは出ない。いま自分が考える詩わせを目標に持ち、地道な努力と挑戦をしていこう。身近にそんなチャンスがあるはずだ。お互いに心がけて行けば、直ぐにでも始められる。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO50580640U3A110C1PE8000/