(日経「春秋」2012/12/14付) ゴミを投げたら、落下地点までゴミ箱が自動的に移動し、すとんと受け止めてくれる。今月都内で開かれた素人工作の展示会で見た。センサーでゴミの動きを読み、底に駆動装置を付けたゴミ箱に指示を出す仕掛け。大手製造業の若手技術者が自宅で作ったという。他の出展物も皆ユニークだ。家電量販店の歳末商戦では、これまで主役だったテレビの販売が振るわない。そうした中でも「すきま家電」の売れ行きは好調だと、先ごろの「日経ビジネス」が報じている。これまで大黒柱だった商品に頼れない時代を迎えた。米国は電子工作機器を公立学校に導入し、ものづくり大国復活への下地作りを進めているという。日本の若者も知恵とやる気では米国に負けていない。若い力と発想をどんどん生かしていきたい。
(JN) これからゆとり世代の時代になる。学力云々言われるがアイディアを生む力はあるのか。そして、ゆとり世代が今後どのような消費傾向を示すのか。素晴らしいものをつくっても、世界基準に合わなければ通用しない、日本はガラパゴスから脱却できるのか。若者を生かすためには、組織内でお達者クラブが脇へ退かなければならないであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49545000U2A211C1MM8000/