■「青田買い」是正を 3大学団体、経団連などに要請(産経)
国立大学協会(小宮山宏会長)などの3大学団体は9日、日本経団連や全国銀行協会、リクルートなど137団体・企業に対し、「青田買い」とも呼ばれる採用活動早期化の是正を求める要請書を提出した。近年の早期化傾向を踏まえ、3団体が足並みをそろえた。
企業の採用活動をめぐっては、経団連が平成9年度から「倫理憲章」を定めている。だが、近年は外資系の青田買いも影響して早期化傾向に拍車がかかり、大学生は3年時の夏ごろから就職活動を始めているという。国大協の平野真一教育研究委員長は「貴重な学びの時間が奪われている。十分な教育を受けずに学生が社会に出るのは国家の損失だ」と話している。
要望したのは国大協のほか、公立大学協会と日本私立大学団体連合会。書面では、(1)卒業学年当初や3年以下の学生に対する実質的な採用選考活動を慎む(2)採用活動は可能な限り祝休日や長期休暇に行う(3)正式内定日は卒業学年の10月1日以降−の3点を求めた。
文部科学省の昨年度調査によると、「採用活動時期が早まっている」と回答した大学就職指導部職員の割合は62%。2年前(27%)の倍以上になっている。
■サントリー、悲願のビール系シェア3位 値上げ延期的中(朝日)
国内ビール各社の今年上半期(1〜6月)のビール系飲料(発泡酒、第3のビール含む)の課税出荷量が10日発表された。サントリーがビール事業参入から45年でサッポロを抜き、市場シェアで初めての3位に躍り出た。
サントリーの出荷量は前年同期比10.8%増の2814万ケース(1ケースは大瓶換算で20本)で、サッポロは同12.4%減の2616万ケース。サントリーは、高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」と低価格の第3のビール「金麦」などが好調だった。
■参事官ら3人免職 文科省、汚職事件で7人懲戒処分(朝日)
国立大学施設などをめぐる汚職事件で、文部科学省は10日、調査結果を発表した。現役幹部職員4人と国立大学幹部11人(退職者を含む)の計15人が建設会社顧問の倉重裕一被告(58)=贈賄罪で公判中=から接待や贈与を受けていたことが判明。このうち3人を免職とするなど計7人の懲戒処分を決めた。
懲戒免職となったのは、文教施設企画部の長沢護参事官(53)と中島省吾企画官(52)、沢本清史・筑波大施設部長(54)=10日付で文科相官房付。このほか、2人を減給(10分の1、3カ月)とし、国立大学に出向中の2人を文科省に復帰後に減給(10分の1、2カ月)と戒告にする。監督責任として舌津(ぜっつ)一良・文教施設企画部長を戒告など計9人を処分し、渡海文科相も給与1カ月分を全額返納する。各国立大学にも、現職職員4人の処分を求める。
■亜細亜大の一般入試でミス、11人を追加合格(読売)
亜細亜大学(東京都武蔵野市)は10日、今年2月に実施した一般入試で出題ミスがあり、11人を追加合格にしたと発表した。
同大広報課によると、出題ミスがあったのは、2月4、5日に実施した経済学部と経営学部の国語の試験で、四者択一問題など2問で正解が選択肢になかったり、正解を不正解扱いにしたりしていた。入試問題集の出版社から今月1日に指摘があって判明した。両学部の国語の試験では合わせて1787人が受験し、うち862人が加点された。
追加合格の11人のうち連絡がつかない1人を除くと、3人が入学を検討しているという。同大は入学を希望した場合、現在通っている大学などの入学金や授業料は補償するとしている。
■大島杏子さん、壮行会(JN)
がんばれ! 北京五輪。(写真提供;人文学部)