#声を出して読む

『#声を出して読む』<2021年6月19日(土)>
 本日は「朗読の日」。『天声人語(210619)』は朗読を思う。樋口一葉は時に母親に読み聞かせをしていたという。あまり字の読めなかった一葉の母親、娘の朗読を楽しみにする姿が浮かんでくる。このころ明治の中ごろ、本は黙読より、声を出して読むのが一般的だった。貸本屋から借りてきた本を一人が朗読し、家族全員で聴き入る光景があった。現代版の読み聞かせとしてオーディオブック利用者が増えている。本が苦手な人でも近づきやすい。移動中、家事や運動の最中、就寝前などに聞く人が多いと。声を出して読むことの良さは速度を落とすことにもある。難解な本であっても不思議と優しい表情になってくる。詩や短歌、俳句も自分の声で自分にゆっくり聞かせれば、自然と身体に染み込んでいく。
 (JN) 音読は時間がかかるが、天声人語で述べているように、難解な本とやり取りができるようになる。リズム、アクセントおよびスピード等を楽しみながら、ストーリーに乗って行く。哲学書も恋愛小説になる。ノートなどできない。主体的活動体となって有機的に、恋をして、失恋をし、永遠の繰り返しが続く。皆さん、音読をしよう。
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