『壁の中で孤立した母子の関係』

『壁の中で孤立した母子の関係』<2020年7月9日(木)>
 梯稀華ちゃんの死に、「その命の終わりに過ごした時間を思えば、胸がつぶれる」と『余録(200709)』。「誰の目も届かぬ壁の中で孤立した母子の関係」を思う。「夫婦げんかも一家だんらんも、みな近所の耳目から隠すことはなかった・・・日本人が欧米に倣い、厚い壁で互いの生活を隔てる文明を選んだ・・・だがその壁の中で幼い子が人知れず飢えで命を失う現実を見れば、長屋の薄壁の効用も見直したくなる・・・誰の目も届かぬ壁の中で孤立した母子の関係、そこに生まれた母親の心の闇へと立ち入って、真相を見極めねばなるまい。・・・稀華ちゃんは過去にも数日にわたり放置されたことがあったという。なのに事件を防げなかったのも、あらためて悔やまれる。こちらに食べに来いと扉をたたく音を、ついに稀華ちゃんは耳にできなかった」。
 (JN) 辛い事件だ。家庭を隔てる壁は厚くとも、心や情報は壁を無くして、手をつなげないものだろうか。われわれには、なかなか他人の家族の中へ入っていくことはできないが、互いを見かけた時に、元気かそうでないか、それぞれに思っても良いのではないか。お互いを思う気持ちが何か、早い気づきがないだろうか。昔の人間はそう思う。先ずは地域の連帯が大事だ。
#梯稀華ちゃん
#プライバシー
#孤立した母子の関係
#Thick wall

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