『後を継ぐ者に、良いもの、大切な価値を引き継げるだろうか』

『後を継ぐ者に、良いもの、大切な価値を引き継げるだろうか』<2019年1月2日(水)>
 「初暦知らぬ月日は美しく」。『余録』(190101)は新年、この句で始まる。「平成の月日を振り返りつつ、次の時代に思いをめぐらす……今までの歴史には一度もないお正月を迎えた日本列島である。・・・次の何十年か、私たちは平和を守り、世界を今より少しでも良いものにできるだろうか。人口減少に応じた新たな文明を創り出し、社会の活力と品位を保てるのだろうか。後を継ぐ者に、良いもの、大切な価値を引き継げるだろうか。いつものお正月よりも視線がちょっと遠くへと向かうのは・・・私たちが抱える課題がより広い文明的視野を必要としているからに違いない」。
 (JN) 私たちは、昭和の時代、未来の繁栄を信じて働いてきた。皆が良い暮らしをすることができると思い込んでいた。しかし、それは幻想であった。そのため、平成の時代、初めは景気良かったが、段々に今の自分を維持することに専念するようになった。そして、自分は強者側の人間であることを望み、他人や弱者を疎かにしてきた。愚かにも、自分が弱者であることを知らず、格差が広がる平成の世であった。さて、これからどうなるのか。皆様、考える正月にしようであはありませんか。仲間と酒を交わしながらでもよいかもしれない。私は先ず、猫ちゃんと考える。でも、酒は禁物だ。酔って溺れては大変だ。「死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ」では悲しいではないか。それとも、もう日本国民は死んでいるのだろうか。いつまで、一部の者たちの好きにしておいて良いのか。跡を継ぐ者に大切なものを準備しよう。