人間の生活領域との境界があいまいに 240505

 茂り始めた植物の勢いが止まらない。あたかも緑が人里に迫っているようだと『談話室(240504山形新聞)』は語る▼市内では、濃さを増す緑にまぎれて、やっかいな存在が住民に接近。家族連れが集う河川敷付近や、集落に近い公園などでクマの目撃が相次ぐ。急増するイノシシなどに餌場を奪われ、里に下りやすくなっている可能性もあるとか▼増え続ける耕作放棄地は年月を置かず草木に覆われる。人間の生活領域との境界があいまいになり、山の獣が近づきやすく。不都合な循環だ▼最近は再生可能エネルギー施設を建設するための森林開発が、環境破壊や景観悪化を招くと問題視。昨日は「みどりの日」でああった。
(私たちは)自然を無理やり人間生活の中に納めようとしているので、それをゆるめれば、たちまち広がる自然の力である。隙あらば、そこから出て来る。なかなか自然と調和をすることは難しい。当方の居住地は、山里から遠く、クマの心配はない。小さな自然がありがたい。タケノコは伸び放題になっている。