きょうは東京警視庁が創設された日

(日経「春秋」2013/1/15付) 近ごろ暗いニュースばかりで、と嘆いちゃいけません。世の中が明るいから、暗い話が目立つわけで。立川談志さんの落語の枕。警察庁が発表した昨年の犯罪情勢の記事を読んだからだ。犯罪は10年連続で減り、約30年前の水準に戻った。殺人事件は1030件で、戦後の最少を記録した。でも、いまは安全のわりに安心できない時代、といえようか。突然かかってきた1本の電話で振り込め詐欺に巻き込まれたり、1通のメールにネットに潜む悪意を思い知らされたりする。相次ぐ警察官の不祥事も、ボディーブローのようにダメージとなる。安全安心を実感してもらうには警察あげての奮闘しかない。きょうは139年前、その筆頭格である警視庁の前身、東京警視庁が創設された日である。
(JN) 日本は安全な安心な国と言われている。そうなのであろう。その安全はどうしてなのであろうか。警視庁のおかげなのであろうか。理由の一つにはなるのであろうが、日本の風土や教育や経済状況などもあろう。これまでの日本国民は御上の下で従順であったが、これからもそうであるのか。法を守ることは自分たちを守ることである。そのためには我々はどうして行けば良いのか、国民一人一人が考え、まずは各自の家庭や職場から正していくことであろうが、それより嘘をつかない政治を選びたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO50596510V10C13A1MM8000/