やはり政策と人間力で魅了してほしい

(日経「春秋」2012/12/3付) 中国の新しいリーダーとして習近平さんが共産党のトップに立ったが、その直後から、というよりその前から、10年後に習さんの後を継ぐ候補の代表格として、中央の指導部の一角に49歳の若さで食い込んだ胡春華さんが挙げられるだろう。胡さんが中央政界入りと同時に新たな話題を提供したのは、白髪交じりのまま公の場に姿を見せたのである。中国の指導者といえば、少なくとも現役の間は黒々とした髪の毛が定番となってきた。民主的な選挙があるわけもなく、有権者へのアピールが必要とは思えない。それでも見栄えを気にするのは、権力闘争に役立つからだろうか。衆院選が迫ったわが国では、次の選良の座をめざす人たちが有権者へのアピールに必死だ。髪形を変えたり、突如として赤っぽいネクタイにしたりして、以前と違う印象を与える候補者も少なくない。それはそれで大事だろうが、やはり政策と人間力で魅了してほしいと思う。
(JN) 結局は、見てくれよりも人間力であるというのは、我々の生活のすべてに言えることであろう。企業が人を採用する、結婚の相手、議員・・・・・等、背が高い、若々しい、〇〇大学出身等で選んでは大失敗である。まずは目の前の12月16日の投票日で誰に一票を入れるか。できるだけコミュニケーションの機会を取りその人の人間力を確かめたいが、選挙ではそれが難しい。少ない情報の中で見てくれに騙されず確りと選ぼう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49100960T01C12A2MM8000/