2011-01-01から1年間の記事一覧

オリンパス損失隠し 高速無料化スタート

(日経/春秋)「お代官様、どうぞお納めください」「おお、山吹色が目にまぶしいのぉ」。現在はお金の色を言い表すのは難しい。だが目に見えないが、虚言や怨恨や薬物にまみれたりしている。不透明なカネの流れはテロや犯罪組織につながるので、米国ではあ…

火花を散らせ NICES 就活解禁

(日経/春秋)人は意識しているにせよ無意識にせよ、火薬樽を持ち歩いていると吉行淳之介。一つの火花によって点火される、この反応すなわち「一目ぼれ」。昨今の樽の中、とくに男の方の火薬が湿っているようだ。独身者の男女づきあいの調査によると、「交…

真実委員会 東電のリストラ加速

(日経/春秋)真実委員会、こんな名前の公的な機関がブラジルにできる。1960年代から1980年代にかけての軍事政権などがおかした人道犯罪を追及する。民主化に進展、左翼政権3代目でようやく実現できた。我が国でも民主党が日米間の密約を明らかにすると意気…

大阪人 歯科大値下げ

(日経/春秋)外国人を集めてニッポンのクールなものに順位を付けた際、洗浄機つき便座、お花見、100円ショップ・・・・・、13位に「大阪人」。大阪のノリの良さである。今回のダブル選挙に有権者のノリ、投票率が物語っていた。「作家だから東京へ住まなきゃな…

雪迎え メタボと予備軍 金利優遇厳しい冬

(日経/春秋)秋晴れの空に綿くずのような細いものが飛んでいく。東北地方では「雪迎え」と呼ばれている現象である。多くの種類のクモは晩秋になると長い糸を空中に伸ばし、上昇気流に乗って空を飛ぶび、自分たちの生活領域を広げている。雪迎えは、晴れた…

お金を大事に使う感覚 ネットスーパー進化 駅ホーム千鳥足ご注意

(日経/春秋)大王製紙の元顧問、井川高雄氏を20年前に「ハコ乗り」取材。「コーヒーでも飲みに行こうか」と、「ドトールコーヒー」であったか。大企業の創業者がセルフ式への戸惑いもなく1杯200円市内コーヒー。一方、前会長には会社から100億円以上も借り…

立川談志 大震災被害状況 株離れ

(日経/春秋)立川談志さんに「神が降りた」と語り草になっている高座、4年前の12月18日に都内で演じた「芝浜」。71歳の談志、「この年になっても何も分からない。せいぜい落語がいくらか分かるくらい」。落語というばかでかい海を泳いでまだゴールが見えな…

「旅」の終焉 震災復興労災死12人 学費滞納

(日経/春秋)JTBが版元だった月刊誌「旅」は9月に1000号迎えた老舗雑誌の終焉。田村隆一、水上勉、開高健、古山高麗雄、井上ひさしと多士済々。旅愁と文芸趣味、そして鉄道への哀惜が誌面にただよっていた。編集長を務めた岡田喜秋が田村隆一の紀行にて…

マカオのカジノ チェルノブイリ300年住めない エジプトでデモ再燃

(日経/春秋)マカオのカジノではトイレの通路などわざと複雑にしつらえてあるそうだ。人がぶつかりあってカッカするように仕組んであると。術中にはまったか、子会社から金を引き出してはカジノの負分を埋めていたとして、大王子製紙前会長が逮捕された。…

江戸一目屏風 大王子製紙前会長逮捕 古川さん帰還

(日経/春秋)スカイツリーの開業が半年後に、団体の予約が始まった。この世界一の眺望に絡んで、話題を集めている屏風絵がある。江戸時代の絵師、鍬形螵斎が描いた「江戸一目屏風」。江戸の鳥瞰が展望台から眺めと似ているそうだ。込み入った風景、江戸も…

年金債 内定率59% 3次補正 スペイン政権交代 オウム裁判終結

(日経)「年金債」発行へ。政府・民主、消費増税で償還。国庫負担の2.5兆円賄う。 (日経)海外出店数、国内を逆転。小売り・外食加速。コンビニ5社、純増1.5倍。アジア中間層開拓。 (日経)中小、選考なお続く。震災、大手の遅れ響く。留学生採用ニーズ学…

ミシンが心を支える 大学生のボランティア

(日経/春秋)「カーネーション」の主人公は1台の足踏み式ミシンと出会い、自分の人生を歩み始める。舞台は昭和の始め。洋服が普及したのは戦後。世の女性たちは夜更けまでミシンを踏み、日本の衣服革命は進行した。いま東北の被災地に卓上型ミシンを贈る…

アルバム「1969」 スーチー氏国政へ

(日経/春秋)由紀さおりと米国ジャズオーケストラの「1969」が欧米でヒットしている。安田講堂攻防戦、アポロ11号、「ゲバゲバ」、セブンスター登場の年。「ブルーライトヨコハマ」、「夕月」・・・・・、古い歌謡曲の味わいが世界で受け入れられるとは不思…

国民総幸福 スペイン国債 大学生内定率

(日経/春秋)内なる平和の光を得るのでなければ、単なる見せ掛けの安楽と喜びは苦痛の種となる。900年ほど前のチベットの詩人であり仏教の聖人であるミラレパの詩の一節。チベット仏教の一つを国教と定めているブータンはGNPよりGNH(国民総幸福量)…

女子会 ココア安値 グーグル音楽配信へ ササラ電車

(日経/春秋)演出家の久世光彦さんは「男性」「女性」という言葉を一切使わなかった。「なんとなく気恥ずかしいから」と。近頃は、女子会、女子力、女子旅、カメラ女子、俳句女子など、大流行の「女子」、学校やスポーツの世界で使われているものが、現代…

TPPに入る 太陽熱利用補助 京大入試会場対策

(日経/春秋)25年前、フィリピンのアキノ大統領が来日し、昭和天皇と会見した。宮内庁は「和やかに歓談された」(ナゴカン)と。フィリピン側は「天皇は日本が第2次大戦中フィリピンに対してかけた迷惑に謝罪した」と。これに日本は否定し、フィリピンは訂…

めぐみさん34年前の今日 福岡屋台

(日経/春秋)名前は事前に考えていた。難しい字はやめよう。「めぐみ」か「ひとみ」。初めてみるわが子は目が細い、「めぐみ」とつけた。横田滋さんの回顧談。34年前、1977年のきょう、中学1年生のときに拉致され、その後、北朝鮮はそれを認めたが、不明の…

TPP拡大 B−1グランプリ

(日経)TPP拡大へ交渉加速。カナダ・メキシコも参加意向。米豪など9か国、大枠で合意。 (日経)横浜銀などの基幹システム、七十七銀が合流。 (朝日)B−1グランプリ。 1位「ひるぜん焼きそば」(岡山県真庭市)。 2位「津山ホルモンうどん」(岡山県…

南欧のテクノクラート ナチ施設転用 原発事故後初公開

(日経/春秋)「ユーロをドルの代わる世界の基軸通貨にしたいですか?」これに対してルーカス・パパデスは「通貨の競争という観点でのユーロも役割を考えて事はない」と面白みのない答え。その堅物がギリシャの首相になった。かたやイタリヤではマリオ・モ…

世界観と処世術 TPP協議に入ります

(日経/春秋)「人間が生きて行くには、世界がどんどんなふうにできるかという世界観と、世界がそんなふうにできているならこう生きようという処世訓が必要だ」と井上ひさしの遺作の『一週間』。TPPをめぐる動きでの野田首相、「交渉参加に向け関係国と…

TPP ハワイアンズ赤字 第一生命中国へ

(日経/春秋)「そんなの関税ねえ、そんなの関税ねえ、はい、TPP」。インターネットの中でそんな駄じゃれが出回っている。環太平洋経済連携協定、賛否両論が飛び交った。「あと1日」の猶予と、問題の難しさを物語るが、参加決定で一件落着ではない。次…

後世という観客 ロシアWTO加盟合意

(日経/春秋)司馬遼太郎を読む経営者はたくさんいて、オリンパスの菊池剛前社長もファン。主人公のような人が企業価値を高めると語っている。技術陣が脈々と息づく情熱は、まさに司馬ワールドに重なるこのオリンパスが、今深刻な危機を迎えている。ものづ…

飛ばし イオンがカンボジアへ 生活保護最多

(日経/春秋)モーリス・ジャベールの「ボレロ」初演からすでに半世紀余り。その主役にあたるメロディーを踊ったダンサーは限られている。その中の当たり役の一人のシルヴィ・ギエムが先月から日本各地で公演を続けている。復興を願って「HOPE JAPAN」、岩…

錦織24位 オリンパス損失隠し 民間校長

(日経/春秋)テニスの錦織圭が世界一のジョコビッチに勝った。25年前、松岡修造が18歳の時、世界一のレンドルと初めて対戦した。試合前、審判が投げるコインでサーブ権を得るか否か、レンドルが権利を得たが彼は松岡に「君が選べよ」と。男子テニスの頂点…

ヒット商品 東証と大証の合併

(日経/春秋)ゴパン、カップヌードルごはん、マッコリ、タニタの本、紅酢。今年のヒット商品上位。「お米を食べよう」と社会性を訴えたもの。韓国の売り込み。体重計のタニタの社会性はダイエットイメージ。社会情勢あり国家戦略ありブランドイメージの応…

G20何も提示せず

(日経/春秋)「日本でアフガニスタンやその周辺への関心がなくなっているのは残念である。核兵器もテロもある最も危険な地域なのに。」と『タリバン』の若者アフマド・ラシードさん。米軍の撤退への後、各国の支援が待たれる。日本ではJOCAが農業など…

サル山ボスいらず ギリシャ内閣信任

(日経/春秋)日本で初めて猿山が上野動物園にできて80年。今も人気が高いらしい。群れの行動、力関係が伺え何とも楽しい。飼育の現場では、いまは「ボスざる」という言葉はほとんど使わない。かわりに「第1位オス」などと呼ぶ。母系社会のニホンザルにはそ…

哀愁憂愁 ギリシャ 宮古市のがれき G20

(日経/春秋)漢字にもはやり廃れがあるらしい。「愁」という字、戦前戦後を通して、映画の題名や流行歌のタイトルに。旅愁、憂愁、近年はあまり見ない。日本が元気いっぱいだった頃は、離愁、弧愁、哀愁、湖愁、夜愁、帰愁。モーレツ時代だからこそ、時に…

ギリシア国民帳票 特許資産 スパコン「京」

(日経/春秋)鞠躬如としてギリシアはEUの方針に従うべし。ギリシアは「身をかがめて慎みかしこまる」ところであるが、国民投票で方向を決めるという。どこかの国が国民投票で「ノー」を突きつけるという景色は、この20年ほど欧州では珍しくない。フラン…

コモディティー化 HDD価格2倍 東京21.4度 2号キセノン

(日経/春秋)観音開きの扉、ふだんは緞帳を垂らして。一家団欒の時間になると緞帳をまくり上げてドラマなどを楽しむ。テレビが家電の花だった時代。それぞれにパナカラー、キドカラー、トリニトロンなど個性があった。それが今ではデジタル化でどれも似た…