『#おわびで済んだら、裁判要らん』

『#おわびで済んだら、裁判要らん』<2023年5月27日(土)>
 最高裁の局長の謝罪に『天風録(230527中國新聞)』は思う▲西町奉行の佐々木信濃守がお忍びで市中を歩くと、お白州ごっこで遊ぶ輪に出くわして…。上方落語「佐々木裁き」は、おっかない裁判所が身近でもあった江戸時代の世相を伝える▲そんな間柄なんて今は昔の話。「国民の皆さまにおわびする」。はてさて、長官は雲の上で、かすみでも食っているのか▲過ちから教訓をくみ取るにせよ、二度と繰り返さぬ教材とするにせよ、次世代への贈り物になるはずだった。非を自ら謝れぬ現代の「お奉行様」に一体、誰が信を置くだろう▲人権を守る最後の「砦」、裁判所の頂点に立つ人間がそんなことでは困る。お白州ごっこの子どもは今なら、はやすかもしれない。「おわびで済んだら、裁判要らん」
 (私たちは)あきれてものが言えないし、言っても届かない方々か▲保存する所が無いとは言え、重要記録を誤って廃棄するのは、なぜなのか。廃棄することに意義があるのか。正義の場が何ということか▲ともかく、「隠す」「繰り返す」が続かないことを祈る。
#お白州 #西町奉行 #最高裁 #保存 #正義