『「私は民間人を殺していたのではない。軍需工業・・・』

『「私は民間人を殺していたのではない。軍需工業を破壊していたのだ」とルメイ少将』<2018年3月9日(金)>
 明日(3/10)は東京大空襲の日。その日、「数時間で10万人が犠牲となったといわれる」。『春秋』(180309)は、この空襲の目的を思う。「無差別爆撃だが、庶民の戦意を奪うほか、・・・日本の工業は数千の下請け零細業者・・・これを一掃すべく、焼夷弾で夜間、低空からの攻撃を選んだ。国レベルの戦いの論理には罪なき人々の命の尊さは入り込むすきがないようだ。各地で市民に累が及ぶ紛争は絶えず、芽も消えない。私たちはこの種の野蛮な理屈の呪縛から自由になれただろうか。顧みるのが怖い気もする」。
 (JN) 米軍は日本を降伏させるために、計画的に徹底した破壊を行なった。その目的のためには一般市民の命は無視される。こんな国は嫌だと国を出ることのできない弱き民は、銃後で苦しむか、兵となって苦しむか。1945年3月10日の下町は火の海となった。米国の爆撃は、日本で終わらなかった。朝鮮半島ベトナム・・・・。自国第一主義がどこでも横行しているうちは、戦争は無くならず、国民は苦しむ。何のために国を戦争は始めるのか。国という壁がある限り、民はこの枠の中で使い潰される。民は国家を信じ、敵の国民を恨み、前線に送られるのである。