『面接以外にだれとも話さないで一日が終わる・・・』

『面接以外にだれとも話さないで一日が終わる。毎日寂しい。ここでほかの学生と会うとホッとする』
 いよいよ面接解禁、「天声人語」(朝日/16/6/2)は就活の学生たち、特に地方から東京へ就活に来る学生たちを思う。「就活は緊張の連続である。地方の大学生には慣れない都市への移動というハンディが加わる。函館から来た女子学生は企業の集中する東京に来ると、他都市より何倍も消耗すると言う。『面接以外にだれとも話さないで一日が終わる。毎日寂しい。ここでほかの学生と会うとホッとする』。地方から来た就活生の目に、東京はさぞ冷たい街に見えるだろう。念願かなって東京で働くことになっても、いま見えている居心地の悪い東京の風景を忘れないでほしい。いつかそれを違う色で塗りかえてほしい。」
 面接解禁と言っても、もう内定が出ている学生が結構いる。就職協定とはどこまで効力があるのか。どこまで、若者のことを考えてのことなのか。日本の一斉平等主義の何と不平等なことか。首都圏出身者ではない地方の学生には、首都圏での就活は大変である。授業は7月まである。これからは暑い。気は焦って来る。辛い日々である。この今の制度に文句を言いたいが、今は只管、企業に飛び込んでいくしかない。がんばれ就活者たち、採用者たちは厳しいが皆篤い人たちであり、その住む東京は冷たくない。熱い血潮が漲ってます。(JN)