『就活再見直し 学生振り回すのはやめよ』

『就活再見直し 学生振り回すのはやめよ』
 「新卒学生の採用選考の解禁時期を来年から6月に前倒しするという」が、産経新聞「主張」(2015年11月4日)は、「学生の負担を考えれば今回の日程再変更もやむを得ないところはある。ただし再見直しにあたっては解禁時期の徹底が不可欠だ。現行の新卒一括採用から通年型採用への移行も本格化させたい。優れた人材の獲得には、海外留学や社会人など中途を含めた多様な経験者を登用すべきで、それが競争力強化にもつながる。個々の企業の自覚が問われている」と述べる。
 労働力不足であろうと、不況であろうと、大学生の就職戦線は、大企業の動向が主体であり、学生側や中小企業がそれに対応して新たな行動をとる。教育関係者は、学生の学習機会を失うことなく活動させることを望む。学生のその間に挟まれながら、常に新たな情報をもとに自分を売り出そうとする。それに費やす労力を本務である学修に使ってもらいたい。「主張」が述べているように、新卒一括採用のこの制度を見直すことが大事である。日本は進学から就職まで、トラック一本の制度であり、相当な能力がない限り、若者はこのトラックから外れると、戻ることが困難である。今後、若者が減少する中で、いつまでも今の形を維持をしていけるのであろうか。これは、学生自身も考え意見を出してもらいたい。そして、しっかり学修をしてください。(JN)