『捨てるゴミを減らす。捨てたものは、その先まで関心と責任を持つ』

『捨てるゴミを減らす。捨てたものは、その先まで関心と責任を持つ』
 「明治の日本には、いったん捨てられた食品を回収して売る商売が結構あった」。「春秋」(日経/2016/1/24付)は、「もちろん、現代では成り立たないビジネスだ。……と言いたいところだが、どうやら違ったようだ。今回のような問題が起こった。原因のひとつは「静脈」への意識の低さや制度の穴ではないか。日本の食品廃棄物は年間2000万トンに迫る。まず捨てるゴミを減らす。捨てたものは、その先まで関心と責任を持つ。そんな姿勢を持ちたい。」
 1月20日に「大量生産の商売は、売れ残りを沢山出しても利益が出るとは、・・・・・生きる者としての道を外しているように思われる」と申し上げた。この量を生産するという考え方を変えられない商品経済社会である以上起きる事件である。捨てなければならない日本のこの経済社会は、過去の栄光の姿であり、これはもう中国などの量的拡大を行う経済に移行していき、新たな姿を日本は作り上げなければならない。それは、生産流通にだけの責任ではなく、消費する者のも責任がある。(JN)