コンビニに押されたスーパー業界で経営統合や買収が相次ぐ

(日経「春秋」2014/5/21付) 「スーッと出て、パッと消えるのがスーパーだ」。1960年代、誕生したばかりのスーパーマーケットは、そう揶揄(やゆ)されたが、ダイエー三越から小売業として売上高日本一の座を奪ったのは1972年のことだ。スーパーは、まさに消費者の味方だった。勢いのある小売業は安さを武器に、旧来の企業からシェアを奪う。しかし主力の食品部門では、日本育ちの伏兵が米学者の説をひっくり返した。時間を大事にする現代の消費者が、必ずしも安くはないコンビニエンスストアに流れ始めたのだ。コンビニに押されたスーパー業界で経営統合や買収が相次ぐ。さて、コンビニの不得手な新鮮な野菜や魚を、足腰の弱い人たちにどう届けるか。挑戦のしがいがある課題ではないか。
(JN) 「開いてて良かった」まさにコンビニエンス。これは、昔の「万屋」が営業時間を広げていやっているようなものであるとの感覚で、適当にあれば便利というぐらいで、こんなに広がりを見せ、質もアップした。新興勢力が頑張るから、老舗も改善されるわけで、その昔のデパートは、営業時間は短いし、毎週必ず休んでいた殿様商売であった。今後は、コンビニエンスがどのように手を広げて、どんなサービスを展開するのか。それに対抗して、スーパーマーケットは何ができるのか。新たな新興勢力はどんなものが生まれるのか。通販はどうなってくのか。他人事ではなく、自分たちの業界も、様々にスクラップアンドビルドを行い、新興勢力の力を見せなければならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71534770R20C14A5MM8000/