これほどに野党がだらしなかったことは最近記憶にない

(日経「春秋」2013/12/19付) ことし活躍した「野党」と聞かれてピンとくること。「アッキー」の「家庭内野党」、もう一人、反原発を唱える小泉純一郎元首相だろう。その次、がもうない。政治の1年を振り返ると、これほどに野党がだらしなかったことは最近記憶にない。そして、お定まりの仲間割れが起きた。そしてきのう、小なりとはいえ新一座の旗揚げである。「結いの党」とは「野党勢力結集」の覚悟を示したらしい。しかし、「みんな」がみんなでなかったように、政党は往々にして名が体を表さない。野党に迫真の怖さがあれば、首相夫人も「私は家庭内野党」とニコニコしてはいられなくなろうに。
(JN) 大多数与党はまるで大多数共産党の国家と同じである。確かに、決ることの可能性が非常に高いがそれで良いのであろうか。過去、55年体制で独走していたころの自民党も強かったが、その中に派閥バランスがあった。今は安倍に右に倣えである。野党がだらしないなら自民党での派閥をというわけにはいかない。そのためにも、ただ一方へ走る愚かな一般大衆に我々はならないようにしなければならない。皆が同じである必要はないので、それぞれが候補者を選ぼう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO64298950Z11C13A2MM8000/