電気のない暮らしをしている人が世界には14億〜15億人

(日経「春秋」2013/2/9付) 電気のない暮らしをしている人が世界には14億〜15億人いるといわれる。そこで太陽光を使ったあかりを普及させようとしているのがパナソニックや三洋電気、屋根に太陽電池を取り付け、電気を起こしてためておき、発光ダイオード(LED)照明が部屋の中を明るくする。ケニアは携帯電話の世帯普及率が6割あり、今や必需品のその価格は日本円で約3千円。新商品「ソーラーランタン」の価格も携帯電話並みにし、性能は落とさずコストを減らす。両社とも、創業期に成長の原動力は自転車用発電ランプ、道の先を照らしながら自転車がぐんぐん進む様子は、会社の勢いも表していたことだろう。途上国の家庭を照らすソーラーランタンは、海外の新市場を切り開いて企業が再出発する先導役になってくれるだろうか。
(JN) 我々の生活環境を変えたのは電気である。当たり前にあるこの電気が当たり前にないところがまだまだある。企業としては市場開発でもあるが、最低限の生活のためと電気の普及に努めているのであろう。でもこれは、電気を使ってこなかった人々にとって幸せなのであるのか。どう考えるにしても、われわれの勝手なところであろうが、一歩、電化に進めばもう後戻りはできないのであろう。せめて電源は原発でないように願いたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51559790Z00C13A2MM8000/