飽きないでください。それだけでいいです

(日経「春秋」2012/11/16付) 歌手の松任谷由実さんが尋ねた。「(私は)こんなにステージをやってきて、お客さんも喜んでくれているけど、この先に何があるんですか」。森光子さんが答える。「飽きないでください。それだけでいいです」。「放浪記」の主人公、林芙美子を41歳から演じること2017回、とさらりと書いてしまうのも憚(はばか)られる。松任谷さんは34歳上の先輩の言葉に「ズッシリ受け止めました」と応じた。飽きないでください。
(JN) 飽きないということは難しい。自分が飽きなくても、周りが飽きる。継続は力なり、辛抱強く、続けることが大事である。しかし、これを勘違いして、ただそのことにしがみついていればよいということではないであろう。また、同じことをただ繰り返せばよいということではないであろう。1回目と2017回目でその違いはどうであったのであろうか。ご冥福を祈ります。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48483000W2A111C1MM8000/