伝家の宝刀、その切れ味や剣さばきはどれほどのものだろうか

(日経「春秋」2012/11/15付) ここぞというとき、家宝の刀を抜き放つ。その刀の柄(つか)に手をかけたまま「近いうちに」と言い続けていた野田佳彦首相が「16日に解散する」と決断した。党首討論で解散の日取りを言い出すのは異例のことだが、そのまま一気に固まった。伝家の宝刀を振るえば、民主党が選挙で返り血を浴びることは間違いのない情勢である。まなじりを決して戦闘モードに突入したのはいいが、まずは身内の結束を固め、戦意を高めていくことから始めなければなるまい。本番の合戦はこれから始まる。首相がついに抜いた伝家の宝刀。その切れ味や剣さばきは、どれほどのものだろうか。年末の総選挙で試されることになる。
(JN) 民意に託された選択、我々はこれを受け止めて、マスコミの誘導されず、人と政党を選ばねばならない。棄権をしてはならないはずであるが、投票率はいかほどになるか。半数を満たさないような投票率であれば、日本の国民は、自民党や民衆党に対して文句を言えない。また適正な人を候補者に出すことも、しなければならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48440480V11C12A1MM8000/