豊かな森や水こそが、日本が世界に誇る資源

  • (日経/春秋 2012/7/5付)「国内消費量の200年分以上」と聞いて驚いた。携帯電話や電気自動車の製造に欠かせないレアアースが、南鳥島周辺の日本の排他的経済水域EEZ)の海底に眠っているという。他、燃料も、採掘技術やコスト面の課題が解決できれば、自前で燃料を安定して確保できるようになるかもしれない。深い海の底に新たな可能性を探る。心躍るような話である。ところで、海外の学校で教えた経験のある知人から、意外な感想を聞いたことがある。外国の子どもは山を茶色く塗るが、日本の子は緑色に塗る。石油や鉄鉱石だけが資源というわけではない。豊かな森や水こそが、日本が世界に誇る資源なのだという。ではこの資源を、どれほど大切にしているかといえば、現状は心細い。海の底に注ぐのと同じように、身の回りの森や山々に情熱を注いで、こちらの資源も守り伝えていきたい。

=>(JN)海の魚介類を支えているのも豊かな森と水である。東京に半世紀以上住んでいると、きれいな水と空気のありがたさをつくづく感じる。身近なところから、自然を大切にしよう。そのために、子供たちにその重要性を伝えねばならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43402150V00C12A7MM8000/