昭和オヤジも昭和を知らぬ若い人もげんなり

  • (日経/春秋 2012/7/4付)昭和時代の学生って、どんな生活してたんですか? 昨今の若者にとって、昭和は遠いのだろう。政治の世界ならば、いわば「昭和な人」がいまも活躍中だ。まずはこんどの民主党分裂劇の主役、小沢一郎さんの挙措の古めかしさといったらどうだろう。この人の関心がいつだって、とことん「政局」に向いていることは覆うべくもない。幹事長の輿石東さん、造反者への処分を軽く済ませ、ことを丸く収めようと粘りに粘っていたらしいが万事休す。往年の教員組合や社会党仕込みの立ち居振る舞いが時代遅れだと気づいていないとすれば、「昭和度」は小沢さん以上だ。どうやら昭和時代の悪いところばかり再現したような政変だから、昭和オヤジも昭和を知らぬ若い人もげんなりなのだ。小沢新党への、世論の期待の低さをみるまでもない。

=>(JN)大学生の多くが平成生まれになっている今、若者には昭和は20世紀における歴史になっている。その時代に首相になれなかった者がなぜまだ暴れているのか。平成生まれには不思議であろう。否、昭和生まれでも不思議に思うが、この人たちを選んでしまった我々の責任も考えねばならない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43365920U2A700C1MM8000/