水の日 240801

 セーヌ川の水質が悪化に『編集日記(240801福島民友)』は思う▼パリ五輪できのう、男女のトライアスロン競技が行われた。スイム会場となったセーヌ川の水質が悪化し、前日の公式練習も中止されたが、水質検査で何とか基準を満たしたという▼雨が降ると生活排水が流れ込み、汚れや臭いがひどくなるようだ。貴重な交通路として都市の繁栄を支え、1900年のパリ五輪では競泳も行われた。しかし、汚染がひどくなり、長らく遊泳が禁止されてきた。大会前、巨費を投じて浄水場の整備などが行われたが、付け焼き刃では改善されなかった▼きょうは「水の日」。私たちの命を守り、生活を潤してくれる水に、関心を寄せる一日だ。身近な水辺をどう守るか、じっくり考えたい。
 (私は)思う。水は命の源。大切にしたい。東京は人が増え続け水質環境は悪化した。半世紀前の東京の川は汚れていた。それを時間をかけて改善してきた。きれいになった。しかし、見えない汚染が進んでいた。PFASによる水質汚染はどうなって行くのか。身近な川、未来の人たちが安心して泳げる、飲める水環境を様々な機会で考えて行こう。