『#時間泥棒』

『#時間泥棒』<2023年6月11日(日)>
 6月10日の「時の日」に『有明抄(230610佐賀新聞)』は思う◆この欄は約540字で、ゆっくりと読めば2分程度。「時間泥棒」の罪を重ねてはいないかと不安な日々◆対価があったのか。読み終えた後、数秒、数十秒でも思いを巡らせる時間を届けられれば、その日は時間泥棒の罪を犯さずに済んだこと◆「時の記念日」が制定されたのは1920年。当時は正確に時間を守る生活習慣の定着が主眼だったようだが、今はタイパ(タイム・パフォーマンス=時間対効果)の時代◆時間がもたらす効果には実利もあれば、癒やしやゆとりなど形に表れない効果もある。「自分の使い方はどうだろうか」。ちょっと考えてみようと思ってもらえたならいいが、きょうも誰かの大切な時間を盗んでしまったような…。
 (私たちの)この時間というものは無い。私たちが勝手に作り出した尺度◆この尺度を認識した瞬間から、時間に追われている。自分が意識しなくとも、社会から時間を守ることを強制される。何と不自由なことか◆そんなことを考えている間に30分経過。あと自分が生きられるのは1万日無い。どこへ時間を置き忘れてきたのか。
#時間 #対価 #守る #タイパ #使い方