『#人の心をつかみ』

『#人の心をつかみ』<2023年4月3日(月)>
 いよいよ新年度、『編集日記(230403福島民友)』は新人たちに思う▼最盛期140人を超える派閥を束ね、人の心をつかみ一国の首相まで上り詰めた田中角栄。大切にしたのは人との接し方▼尋常高等小学校を卒業し単身上京。職を転々、貿易会社に就職。仕事は輸入高級カットグラス製品を届けること。ある日、自転車で転んでしまい、商品を割ってしまった▼弁償を申し出たことに対し、社長は「まぁけががなくてよかった」。田中は「初めて寛容ということを学んだ」▼これから皆さんは、先輩からさまざまな励ましを受けることだろう。それは多くの経験を乗り越えて発せられた言葉であり、その意味が年を取って分かることもある。気ぜわしい時だからこそ、かけられた言葉をかみしめたい。
 (私は)「今太閤」という言葉を思いだす。いや、「日本列島改造論」か▼角栄さんは、上の者への気遣だけではない。自分より若い者も大事にしたという▼天才の真似はそう簡単にはできないが、新人の皆さん、先ずは身近な先輩の声を聴き、励んでください。心身を大事に、そのためにも先輩の経験を活かそう。
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