「角栄節」、演説は誰が聞いても分かるように 230829

 政治家の演説力を人工知能(AI)を使って診断するサービス『滴一滴(230825山陽新聞)』は思う▼「角栄節」と呼ばれた田中角栄元首相の演説は、緩急自在の展開で聴衆を引きつけた▼田中氏は「私の演説は誰が聞いても分かるようにできている。何百人いても一人一人と対話できるということだ」と説く▼そんな極意が身に付くのかもしれない。▼パソコンに向かって話すと、筋の通り具合や核心を伝える力が採点される▼ネット選挙は交流サイト(SNS)が不可欠なツールで、候補者らの演説を数十秒にまとめた「ショート動画」が注目を集めている▼有権者を政治に引きつける力は大いに磨いてもらいたい。
 (私は)田中角栄元首相の真似をした。「まあこの・・・日本列島改造論・・・・」。扇子をパタパタさせて。国民に近いと思われた首相の魅力は何だったのか。演説の中身か、リズムか、風貌か、わかりやすさか、実行力か▼天才でなくていい。せめて、沖縄や福島へ赴き、直に国民と話ができる能力を持ってほしいものである。