『#本の数だけ学校』

『#本の数だけ学校』<2023年1月25日(水)>
 佐賀県立図書館の還暦に『有明抄(230125佐賀新聞)』は、本への思いを語る◆作家の出久根達郎さんは中学校卒業と同時に上京、東京の古書店に勤めた。夜間の高校に行かせてくれと店主に懇願したが、店主は「学校に行く必要はない。この店をご覧。学校も教師もよりどりみどり。勉強だけでなく、全てを学べる」と。出久根さんは「古本学校」で学び、やがて独立。古書店経営の傍ら、作家の道を歩み始めた◆「本の数だけ学校があり、教師がいる」と出久根さん。すごく共感する。古書店も学校だが、図書館はそれ以上に学びの場◆社会人になってからも郷土資料室で調べ物をしたが、出合えていない教師が、まだたくさんいる。出久根さんも「この学校に卒業式はない」と語る。同感だ。
 (私たちに対して)本という学校はお節介をしてくれない。こちらから入り込まないと、学ぶことができない。でも、行けば、忙しいなどと言われることなく、付き合ってくれるありがたい学校と教師である◆それがコロナ禍、会えない時期があり、心細かった。もうこんなことは無い事を願う。ずっと通学させてください。
#本,#古書店,#図書館,#学校,#教師