『#時世のぼり凧』

『#時世のぼり凧』<2021年10月22日(金)>
 いまの世の諸色高直に『余録(211020)』は思う。幕末には「子供遊凧あげくらべ」「時世のぼり凧」などと題し、大勢の子供や大人がたくさんの凧をあげている錦絵がよく描かれた。風刺画、凧には「米」「油」「綿」「紙類」「金物」など▲「諸色高直(諸物価高騰)」となった開国後の世相を皮肉っているのである▲世界経済の波が庶民の台所を直撃。油、大豆、小麦、相次ぐ値上がり。コロナ禍からの世界的な需要回復の期待により生じた「諸色高直」のあおりという▲その筆頭ともいえる原油天然ガスなどエネルギー価格の高騰。これからの季節、暖房代も家計を圧迫しよう▲世界の食糧価格はこの1年間で30%以上も値上がりしたといわれる▲経済復調からはほど遠いのに、エネルギーや食料の高騰で打撃を受ける世界の貧困家庭である。日本の景気停滞下での生活必需品の「諸色高直」への対処策は、おりからの衆院選の候補者に聞けばいい。
 (JN) 弱者を潰しにかかる価格高騰。この凧は何れ風が治まり落ちてくるが、我等の懐はどうなろうか。いや、強風で凧の糸が切れて、凧とはどこかへ行ってしまうか。何とも不安である。この風をどのように乗り切るか。弱者には自助できない。政治の力の見せ所である。
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