#温室

『#温室』<2021年3月22日(月)>
 巣立ちの季節、『天声人語(210322)』は思う。3月は「始」の文字が目立つ。「桃始笑」、「桜始開」、「雀始巣」・・・。卒業に当たり、フランス文学者の渡辺一夫は、大学で教える自分のことを「温室の管理人」と呼んでいた。温室というと頼りなげだが、戦時色が大学に及んだ時代を知る渡辺の言葉だと思うと、味わいがある。戦争とは比べるべくもないが、コロナ禍も温室を傷つけた。学生の日々は、好きなことを好きと率直に言える時代でもある。心に小さな温室を置き続ければ、寒気の中でもきっと自分の支えになる。
 (JN) さあ、温室の外に出る。自然の陽の光や風を直接受けての前進である。自由と思える外は、不自由でいっぱいである。その中で、如何に自分を確立していくか。温室時代の管理者たちから学んだ事を基にして、自分の格律を作り上げていくことだ。不自由の中でも自由な心を温める温室を持とう。
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