『それは色も形もにおいもない』

『それは色も形もにおいもない』<2019年12月25日(水)>
 「わが国で、一カ月に本をまったく読まない人は、49・8%」。これについて『筆洗(191225)』は語る。先ずはユダヤ人の話。「『おまえが家を焼かれて、財産を奪われたとき、持って逃げるものは?』。それは色も形もにおいもないとヒントが付く。答えは「知性」だそうだ。マービン・トケイヤー著『ユダヤ処世術』に教わった。源流を同じくすると思われる、本に関することわざの類いも数多い・・・頼れるもののない土地に離散しながら、文化を失わずに生き延びる支えの一つであっただろう。・・・わが国で、一カ月に本をまったく読まない人は、49・8%にものぼるという・・・本離れ、読書離れは今に始まったことではない。知らずに、世の中から失われているものの大きさを想像してしまう。色や形がないだけに、不安である」。
 (JN) 流浪の民は、保守的にそこにしがみついて生きてきた民とは、考え方が違っていた。財産はものではなく知性である。であるから、世界中の地域で生き延びてきたが、嫌われた存在ともなった。ユダヤ人は良く学び、歴史に名を残すものが多くいた。日本人だって識字率が高くよく本を読む国民であったが、調査によれば本を読まない人がなんと多いことか。情報を得るのは、本からだけではないが、なぜにそんなに少ないのか。本を読むよりゲームをした方が楽しいからね。受け身は楽なのであろうか。でも、考えて読む、読んで考える、そういったことをしなければ、行き先は情報の奴隷となろう。
#本をまったく読まない人
#ユダヤ人処世術
#頼れるものは知性

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