『可能な限り高い野心を反映するよう強く要請する』

『可能な限り高い野心を反映するよう強く要請する』<2019年12月17日(火)>
 今回のCOP25の宣言を、『春秋(191217)』はそのあいまいさから、「永田町文学」「霞が関文学」という言葉より「COP文学」と。「災害は弱いところを直撃する。温暖化も同じだろう。南太平洋のツバルは消滅の淵に立ち、ユーラシアでアフリカで砂漠化が進む。アフガニスタンで殺害された中村哲医師がペシャワール会報に寄せていた最後のメッセージは、おりしも『凄まじい温暖化の影響』と題する一文だった。・・・札束が舞う世界は『沙漠以上に危険で面妖なものに映ります』と中村さんは憂えている。『こうして温暖化も進み、世界がゴミの山になり、人の心も荒れていくのでしょう』。あちこちの『文学』は、この言葉にこたえられるだろうか」。
 (JN) 現在の各国のリーダーたちは先の短い人が多かろう。温暖化は、異常気象を現実に生じさせ、災害が多くの人々を苦しめていることに関心がないのだろう。弱者はこのままでは更に苦しめられよう。また、人類が想像せぬ事態も生じるかもしれない。目先の経済優先は、災害という付けが来ることがわっているはずだが、私たちは目先優先である。「経済優先文学」は気前よく寛大に見え、我々を引きつける。この文学に酔いしれ、地球や人々は荒れ果てていくのか。未来の人たちは、否、私たちは砂漠生活となるのか。
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#COP文学