『世界有数の鉄道大国とされる日本だが、過疎化など・・・』

『世界有数の鉄道大国とされる日本だが、過疎化などでローカル線廃止が相次ぐ』<2018年10月7日(日)>
 開業10周年の「ひたちなか海浜鉄道湊線」、その「奮闘の軌跡をモデルにした舞台『海辺の鉄道の話』」(水戸芸術館ACM劇場)を『余録』(181007)は紹介する。「語り手は2匹の駅ネコ。再生を目指す鉄道に、・・・乗客数が伸びるなか発生した大震災。限りなく実話に近いドラマが観客を揺さぶった。・・・過疎化などでローカル線廃止が相次ぐ。・・・追い打ちをかけるのが頻発する自然災害だ・・・交通インフラは市民生活に直結する。湊線を巡る人々の物語があぶり出すのも、どこでどう生きるのかという普遍的な問いかけだ。・・・人が行き交う場は町の核になる。小さな鉄道の姿が、地方の公共劇場の意気に重なる」。
 (JN) 人々は様々な形で、問題を発見し、それを現実の社会につなげて行く。鉄道はまさに私たちの生活をつなげる大事な必需品である。しかし、地方では経営難に陥り、その幕を閉じて行く。自動車を使えない交通弱者は無視されてい行く。一方で、首都圏は、鉄道は便利なものとして、中心地は混雑し、その混雑の中で駅が日々新たな姿に変わって行く。その首都圏に住む者は、ひたちなか海浜鉄道の問題を知りもしない。この無知な私たちに劇を通して情報を提供してくれるのだろう。テレビのニュースでは知ることのできない人の心が伝わってくるのであろうか。この一つの問題のほんの一部でも知ることで、私たちの意識は目覚めてこようか。私たち一人一人が小さく何かをつなぐことで、見えないものが見えてくる。お金でつながっているこの世界だが、お金の声ではなく、人間の声、できるだけ多くの人々の声を考えてみよう。ポイントを作り、自分たちの線路も広げて行こう。