『常性バイアス正』

『常性バイアス正』<2019年5月30日(木)>

 「正常性バイアスとは異常事態にあっても異常を認めずに平静を保とうとする心理をいう」。『余録』(190530)は続ける。「防災情報には人々が心の非常スイッチを入れるように工夫がこらされたが、なお道遠しを思わせた昨年の豪雨被害である・・・住民の『自分は大丈夫』意識の根強さがうかがえる。そんな中、大雨の災害の切迫度を5段階で伝える新制度の運用が始まった。・・・警戒レベルは気象庁自治体の情報に加えて発信され、住民に早期避難を促す。記録的な豪雨が日常のものとなった今日、非常事態のスイッチには手をかけておくのが「正常」な姿だと思った方がいい」。

 (JN) 「自分は大丈夫」と我々は思ってしまう。なぜであろうか。人間の個々人の経験や判断力は自然の力には及ばない。従って、過去の遺産を基に、人々の結集したものを正しく理解して行動しなければならない。そのためにはわかりやすくしてもらわねばならない。また、それによる行動が容易くなければならない。ただ情報を出せばいいというものではない。そして、なによりも、このことを身につけるために、日々訓練が必要だ。行政はどこまでできるかわからないが、行政は分かりやすく、そして該当者に間違えなく伝える。我々はこの情報を基に、判断し行動をする党言う能力を身につけねばならない。

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