『日本もサウジも女性の教育水準は高いが、議員や管理職・・・』

『日本もサウジも女性の教育水準は高いが、議員や管理職などは少ない』<2017年10月2日(月)>
 サウジアラビアの「映画『少女は自転車にのって』には、この国に埋め込まれた男性優位の現実がある」と、『天声人語』(171002)。「少女ワジダは、男の子たちが乗り回す自転車がほしくてしかたない。保守的なイスラム教国ゆえの制限というが宗教上の根拠ははっきりしない」。男女平等に関する国際調査では、日本とサウジアラビアとも144カ国中100位以下にとどまると伝える。そして、「冒頭の映画を撮った女性監督の言葉がある。『誰かの期待に応えるのではなく、自分の意思で運命を切り開く。そういう女性像を示したかった』。最後に自転車を手に入れ、疾走するワジダの姿である」と。
 (JN) 男女差別だけでなく、今を守りたい者は自分の比較優位を如何に維持するか、それが問題なのである。正に日本の男どもは、これである。一方で、マザコンで女性に褒められること喜びとしながら、一方で女性を差別する。何だかんだと、女性の昇級が遅くなっていませんか。皆さんの職場はいかがですか。日本の衰退はここにあるのではないか。資本主義にとって、良い労働者が活躍しなければ、産業は動いていきません。男性にとって都合の良い女性の時代は終わるでしょう。産業だけでなく政界も同様だろう。そう、「誰かの期待に応えるのではなく、自分の意思で運命を切り開く。そういう女性」が日本を変えていくのでしょう。自転車はもう日本では女性のものになっている。次は戦後の民主主義は米国から与えられたが、これから日本に民主主義が根付くのは女性の活動によるか。