『政治家に期待できる最高の美徳はおそらく「偽善」・・・』

『政治家に期待できる最高の美徳はおそらく「偽善」だろう』<2017年10月1日(日)>
 「いいか、我が社の理念はいったん忘れて、あの方の言うことをよく聞くんだぞ」。『天声人語』(171001)は民進党代表の前原誠司氏の心を倒産企業の社長の心置き換える。そして思う。「<政治家に期待できる最高の美徳はおそらく『偽善』だろう>と書いたのは、評論家の故・加藤周一氏だった。偽善は、少なくとも『善』または『大義名分』に表向きの敬意を示しているのだと。政治に完全な善を望むのは難しいと分かったうえで、ぎりぎりの矜持を求めたのだろう。大義も名分もない解散が投げつけられた。それに引きずられるかのように、理屈をすっ飛ばした再編劇が続いている。せめて偽善がほしい。そう願うのは、ぜいたくなのだろうか」と。
 (JN) 為政者たちの現実は理想とは程遠い。とにかく議席を取らぬことにはことを進められない。自分の考えを活かすためには、何が何でも自分と自分と同じ考えを持つものが当選しなければならない。そのためには、相当の妥協が必要だ。でも、それでは、自分がなくなってしまう。偽善もなく目先のことに惑わされているようで、醜く見える。台風の目になっている人のいうことは、現在の政権とそんなに変わらなのではないか。それなら、何のための新党なのか。権力闘争に過ぎないのか。とにかく早く、このバタバタ劇を今週で終わりにして、偽善を掲げなければならない。ここは国民投票が結果を出さねばならず、そのために、期待される個人と政党を考えよう。私たちは既成概念を捨てて、しっかりと人を見て行こう。投票日まで3週間である。