『悲惨な体験をした人々は、どのようにその絶望から・・・』

<2016年12月25日(日)>
『悲惨な体験をした人々は、どのようにその絶望から救われるのでしょうか』
 「人は案外いろいろなことに救われます」とベラルーシノーベル文学賞作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさんは学生に答えた。「余録」(161225)は「東京外国語大学であったひとこま」を伝える。「『愛。子供への愛もそうです。子供の匂いの中に救いがある場合もあります。音楽。朝起きてコーヒーを飲む、そうした日常の中にも救いがある。人生は興味深いものです』とアレクシエービッチさん。だれかの求めに応える力が私たちには備わっていて、声をかけたり、温かい飲みものを差しだしたりすればいいということだろう。人はいろいろなことに救われます、というその言葉そのものに救いを見た。」
 自分の人生は、周りの方々によって、どれだけ助けられているのであろうか。その時は、一生懸命でわからないが、思えば様々な人々の行動に助けられている。それは、その人には意識なく行っていることなのかもしれないし、深く考えての行動なのかもしれない。また、悩みから自分自身でも乗り切る力を発揮しているのかもしれない。私を救っているのは何であろうか。こうやって独り言を並べることであろうか。救われ救い合って生きていくことが、生きる糧であろうか。このふわふわした人生がいつ墜落していくのかもわからない。(JN)