『ぼくはタイムマシーンにのってお父さんの死んでしまうまえの・・・

<2016年11月21日(月)>
『ぼくはタイムマシーンにのってお父さんの死んでしまうまえの日に行く そして『仕事に行ったらあかん』ていうんや』
 過労自殺した高橋まつりさんの母親は言う、『命より大切な仕事はない』」。「余録」(161121)は、過労死や過労自殺で家族を失った人たちの手記を紹介する。「お父さん、あなたが生きた時代は日本にとってどんな時代なのでしょうね。命を、人の生活の営みを、これほど大切にできない日本はひょっとしたら戦争をした時代同様、病んでいるのではないでしょうか」。「夫がすごした時代の職場環境の理不尽さと不条理さが、強く問われるときがかならず来ると信じています。妻である私が夫の死を『過労死である』と叫びつづける意味は、夫をそのときまで生かしつづけるためでもあるのです」。「大きくなったらぼくは博士になりたい そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシーンをつくる ぼくはタイムマシーンにのってお父さんの死んでしまうまえの日に行く そして『仕事に行ったらあかん』ていうんや」。
 日本人は仲間を大事にしない民なのだろうか。今も、特攻隊のように死んで来いと、教育を受けているのであろうか。目先のことや手先のことを器用にこなしてしまう日本人、目標を達成するために大事な目的を忘れているのではないか。人は生きていくために働いているはずなのに、なぜに働くことを重視して死んでしまうようなことをしてしまうのか。仲間はなぜに、苦しんでいる仲間を助けられないのか。他人事ではない。仲間を守ろう。(JN)