『若者をないがしろにする社会の行く末が、明るいわけがない』

<2016年11月22日(火)>
『若者をないがしろにする社会の行く末が、明るいわけがない』
 韓国は「韓国では、若者の就職難が慢性化している。生きづらさに苦しむ人が多い」、自殺をも考える若者。「天声人語」(161122)は、漢江の橋の欄干の鏡の記事を出す。「『いま、自分を振り返る時間』との文字もある。自殺を思いとどまらせるためだ」。そして、「若い世代の不安はいま、怒りに変わっているようだ。チェ被告の娘が名門大学に不正入学したとの問題にも向かう。厳しい受験競争の意味を否定されたと感じるのだろう。19〜29歳の大統領支持率が、0%に落ち込んだとの報道もあった。若者をないがしろにする社会の行く末が、明るいわけがない。」
 韓国の今の若者たちのあの騒ぎ、他国の者の私にはなんであんなに騒ぐのかと、不思議に思う。これも我が無知ゆえであるが、他人ごとではないのかもしれない。過激な受験戦争と雇用の不安の中で、権力を利用した不正を目にすれば、怒りも爆発する。韓国は日本に比べて若者の比率が高く、成長する国家でもあり、爆発力も大きい。その点、日本は若者は少数派であり、また怒りを発してくる者も少ない。日本は、そのような若者をないがしろにしていないだろうか。日本は衰退して行くだけであろうか。(JN)