『「いざ、読書。」は今年の読書週間の標語』

<2016年10月27日(木)>
『「いざ、読書。」は今年の読書週間の標語』

 敗戦後の日本、「大人も子どももみんな本と活字に飢えていた時代だった。読書週間が始まったのはその翌年の1947年の11月で、迎えて今年はちょうど70回となる」。「余禄」(161027)は、この70年の日本人の読書への姿勢を思う。「出版文化のピンチは事実だろうが、『2人に1人は本を読む』という実情はそう変わっていないのだ。『いざ、読書。』は今年の読書週間の標語である。終戦直後、本を手作りしても読みたかった人々の血はわずか70年足らずで絶えてしまうはずがあるまい。」

 世の中、今日から「秋の読書週間」が始まったらしい。文化の日を中心に2週間とのことである。文化の日に係るのであるから、文化的で楽しめる読書をじっくりと行いたい。机上に積まれた本は、つまらぬものばかりである。忙しない世の中から逃れるためにも、ワクワクする本と過ごしたい。何がいいだろうか。未知の世界へ旅立つか。悪を懲らしめる主人公になろうか。古典に挑戦しようか。部屋の片隅にある未読のプルーストに再挑戦するか。否、軽くいこう。本屋へ行こう。「いざ、読書。冒険の世界へ」。(JN)