『ひたすら本を読む「幸せ」を探求したいこの読書週間』

『ひたすら本を読む「幸せ」を探求したいこの読書週間』<2018年10月27日(土)>
 大正時代の第1回図書館週間の標語募集で3等を『余録』(181027)は紹介する。「読まずんば死せよ」。また「読書週間としては第72回となる今年の標語は『ホッと一息 本と一息』」。今回癒し系の標語だが、活字離れの今、脅迫系標語を持ち出したくなる。「今年の世論調査の救いは読書を『大切』と思う人が95%の多数にのぼり、読書を尊ぶ価値観の健在が示されたことだろう。脅迫など一切無用、ひたすら本を読む『幸せ』を探求したいこの読書週間である」。
 (JN) 読書は「大切」と思っていてもだめである。読書は、読書しなければ価値はない。皆さんはいかがですか。私は本を読むが、なかなか楽しむ読書ができない。やはり人生を豊かにするためには、じっくりと1冊の本と時間を過ごしたいものである。最近読んだ本でおすすめの本がありますか、と聞かれて、皆さんは即座に出てきますか。恥ずかしながら、そんなにのめり込んだ本がない。と言うより、読書をしていないのだろう。さっさか日々、本を開いているが、何かを求めて焦って頁を進めて行く時間が虚しい。そんな私でもなんとか朝は「読まずんば死せよ」と、夜は「ホッと一息 本と一息」、僅かな牛歩の読書の時間を作り、生きているのかもしれない。