『ネッタイシマカとの戦争を開始しなくてはならない』

ネッタイシマカとの戦争を開始しなくてはならない』
 「ブラジルを中心に、南米と中米で『ジカ熱』が急速に広がっている」。「天声人語」(朝日/2016/2/3)は、伝染病について、「古来、人の移動とともに伝染病は世界に散らばった。今や19世紀の昔より地球はずっと狭い。病原体はいつどこへ飛び火しても不思議はない。『ジカ熱』に対して、世界保健機関は緊急事態を宣言した。ジカウイルスは1947年にアフリカの猿から見つかり5年後に人への感染が確認された。今後1年で300万から400万人が感染する恐れもあるそうだ。日本にとっても「地球の裏側の火事」ではない」と。
 日本は島国のため外からの病気が入りにくいが、それでも江戸時代の鎖国の時でも、長崎に発したある病気は瞬く間に江戸にやってきた。この伝染病の新たな発生には、対抗できるまでに時間がかかる。だから、その病気がそこで初めてだと、あっという間に拡がる。これは、自然と闘う風土でも、自然と和を持つ風土でも、同じである。「ネッタイシマカとの戦争を開始しなくてはならない」が、その戦いは防戦一方で長い戦いになるのか。早く新型兵器を開発できることを願う。またこのためには貧困層を救って行かないと、犠牲者は拡大して行くであろう。そこも、ルセフ大統領の手腕にかかっている。(JN)