『新聞のスポーツ欄には人間が達成したことが記録され、・・・』

『新聞のスポーツ欄には人間が達成したことが記録され、第一面は人間のしでかした失敗ばかりだ』
 「天声人語」(朝日/2016/2/4)は、清原博元プロ野球選手の覚せい剤所持事件に係り、の政治家で判事だったウォーレン氏の言葉を「小欄」より引き出す。「朝、新聞が届く。『私はいつも最初にスポーツ欄を開く』。『そこには人間が達成したことが記録されている。第一面は人間のしでかした失敗ばかりだ』。きのうの本紙最終版の1面にも「人間のしでかした失敗」が載った。本塁打、安打、打点。どれもが一流だが、それにも増して人間味や男気、反骨無頼の味わいで人をひきつけた。とはいえ許されるのは「味わい」までで、文字通りの無頼、無法に落ちては栄光も崩れ去る。」
 大変に残念である。現役での栄光の後、引退後の生活はどうなのであったのか。如何に、現役引退後の生活をどのようにできるか、プロスポーツ選手は大変である。清原元プロ野球選手は、引退後の生活はどうであったのか。憶測の域を出ないが、家族とも別れ、トンボが一匹寂しく、目標を失い、辛い日々であったのか。そう言う時に頼りになるのは何だろうか。何時選手生命を失うかわからないプロ野球選手は、常に職を失うことを考えておかねばならない。或いはプロになる前から考えておかねばならないかもしれない。プロ野球選手の人生は、現役を退いた後の人生の方が現役時代より長いのであるからこそ、引退後を大事に考えて欲しい。(JN)