『アマゾンのサイトの「お坊さん便」』

『アマゾンのサイトの「お坊さん便」』
 「通常の法事・法要であれば、お布施や車代を含め、全国どこでも一律3万5千円」。「春秋」(日経/2016/2/1付)は、アマゾンの試みを照会する。「業界のしきたりや前例を簡単に乗り越えるネットの力に驚けばいいのか。都市部に限らずお寺との付き合いは薄れつつある。結局はお坊さん個々人の見識や力量がいままで以上に問われるのではないだろうか。法事の席で「なるほど」と得心のいく法話や所作に触れられれば、出会ったきっかけに善しあしはないと思う。」
 アマゾンはありがたい。何でもかんでも、届けてくれる。重たいものをある日程内でちゃんと送ってくれる。本などは都心に行かねば買えないものをいとも容易く手に入れることができる。最近は、電子ブックが多くなり、尚更、アマゾンのお世話になって行く。そして、今度は、お坊さんまで送ってくれる。お坊さんは、ちょいと1時間ほどお時間いただくと、30万円ほどのお布施を必要とする。それが、3万5千円とは、素晴らしい。著名でない方に講演会でお話しいただくような金額である。こういったお坊さんの出張も電子化するかもしれない。液晶画面にお坊さんが現れてお経を唱える。会場もセットでできないか。法要の主役は、そこに集まる親戚縁者たちであるので、皆が弔いをできれば良かろう。罰当たりな発想であるが、アマゾンはどこまでやるのか、楽しみである。(JN)