『親のアイドルを探そう。効果がなかったとしても、その作業・・・』

『親のアイドルを探そう。効果がなかったとしても、その作業は親との会話』
 「筆洗」(東京新聞/2016/1/17)は、米ドキュメンタリー映画「パーソナル・ソング」(二〇一四年)を紹介する。「無気力でふさぎ込み、娘のことさえ忘れていたお年寄りたちが音楽を聴き、表情が一変する。一部の記憶を取り戻す。人格が甦(よみがえ)る。踊りだす人もいる。魔術を見ているようである。無論、完治するわけではないが、音楽が脳の広い領域に働きかけ、奇跡を起こすようである。音楽なら何でもではなく、その方が愛した時代の『お気に入り』の曲というのがポイントのようだ。一曲を求めて、ミニスカートの時代を訪ねてみてはいかがか。」
 我が母は、ミニスカートの時代には何歳であっただろうか。三十路は超えていただろうか、ミニスカートの記憶はない。ミニスカートと言えば私の記憶ではツィッギーである。さて、母の記憶は段々に過去のものになって行く今、現在に呼び戻すために、過去を紐解くことが必要なのか。楽しい若かりし頃の音楽、探してみた。アイドルは誰だったのだろうか。戦中戦後の中の苦しかった中での良い思い出は何だろう。この「パーソナル・ソング」を観ると様々ヒントがあるのか。とにかく、この映画を観たいが、それよりも母親に試みてみよう。(JN)