『権藤、権藤、雨、権藤』

権藤、権藤、雨、権藤』<2019年1月19日(土)>
 八十歳で野球殿堂入りした権藤博さんを『筆洗』(190119)が紹介する。選手としての権藤さんはプロの2年間で65勝、「権藤、権藤、雨、権藤」、その2年間で終わった。その後、指導者へ。『ハムレット』の<神がひとつの顔をお与えになり、人がこれを別の顔にする>のごとく、「指導者としては、長い下積みも経験した。・・・監督として、投手分業制を確立した横浜を日本一に導いている。球界で分業制は確立された。多くの投手に慈雨となった人だろう。太く短い現役時代と味のある指導者ぶりでファンも潤してくれた人の殿堂入りである」。
 (JN) 投手の分業、先発ピッチャーのローテーションが日本プロ野球で確立されてのは何時頃からであろうか。一方で、高校野球はまだ一人のピッチャーに大きな負担をかけていることが多い。昨年の甲子園は記憶に新しい。人生はまだこれから長く、そしてずっと野球を楽しむためにも、一人ひとりの選手の身体を大事にしたい。その試合、その大会での多くの勝利を得たいのは確かであり、また周りも期待する。でも、目先の勝利に目標を定めてはならない。権藤さんの築き上げた分業制を活かしていかねばならない。それは、野球ファン全員が理解しなければならない。権藤さんおめでとう。そして、ありがとう。