『読書週間、10月27日(火)〜11月9日(月)』

『読書週間、10月27日(火)〜11月9日(月)』
 「読むことは単純に面白い、楽しい。憂き世を忘れる。読まない手はない」と、東京新聞「筆洗」(2015年10月28日)。山田太一さんの中学時代の国語の先生の話。『だから』と『そうだとすれば』。田辺聖子さんに夫の「カモカのおっちゃん」、「中途半端と中途半端が二つ寄ったら満タンになるやんか」。吉田重人、岡ノ谷一夫両氏の「ハダカデバネズミ」の話など紹介する。「いつもと調子の違うコラムになったが、読書の愉快さを最近目にした本で伝えたかった。どうも、ためになるからと読書を迫る方もいるが、拒否反応もあろう。」
 読書の時間は主に通勤時、楽しく読んでいれば、その楽しい世界に入り込む。「だから」、降りる駅を通り越すことさえある。「そうだとすれば」良いのだが、楽しい本をばかり読んではいられない、勤め人である。どうしても読まねばならないと思われる本が多く、仕方なくその本と通勤するが、苦痛との闘いで車窓へ目が行く。そして、その車窓から空想の世界に入り込み、気が付けば降りるべき駅で慌ただしく本を鞄に突っ込む。読んでいた内容は、車内に置いて行ってしまう。(JN)