『夢見ることを学ぼう。そうすれば真理を…』

『夢見ることを学ぼう。そうすれば真理を…』
 「筑波大のチームがマウスの実験でつきとめたのはレム睡眠の役割」から、毎日新聞「余録」(2015年10月24日)は、「『夢見ることを学ぼう。そうすれば真理を見いだせるだろう。』こう呼びかけたのは19世紀ドイツの化学者F・ケクレ」のことと、哲学者B・ラッセルが意識下の脳に仕事をさせる術を引き出している。「悩み事があったら、何日か熟考の後に『この仕事を地下で続けよ』と脳に命じるのだという。しばらくして気づくと問題が解決しているという。大哲学者の脳でないと無理かどうかは知らない。」
 偉大なる人たちは、悩み苦しみ、そして一晩なり何日なり漬け込むと美味しいものができる。凡人は、その苦しみを怠り、寝るだけゆえ化学反応を迎えることができない。であるから夢にも学ぶことが難しい。夢見たり一晩なり寝かすことは特効薬ではない。それまでにどれだけ悶え苦しむかである。それを凡人はできない。幾ら睡眠の秘密が明かされようと、盆暗は一晩寝ると忘れてしまうのである。(JN)